庭園美術館「アール・デコの貴重書」 [アート]
先日、自宅の徒歩圏内に東京都庭園美術館がある友人のお誘いを受け、4年
ぶりに庭園美術館へ行きました。「アール・デコの貴重書」展も開催中です。
庭園美術館は元は朝香宮様の邸宅で、現在は国の重要文化財にも指定され
ています。ご夫妻は渡欧中、1925年パリ万博でアール・デコの装飾に
魅せられ、自邸建設の際にアンリ・ラパンに内装設計を依頼。ルネ・ラリ
ックらも参加し、フランス直輸入のアール・デコ様式を取り入れた希有な
邸宅が生まれました。(1933年竣工)※詳細は下記をご覧下さい。
年に一度の建物公開では、邸宅時代の生活空間を再現した本館の1・2階と
新館(アドバイザー杉本博司、久米設計)展示室に、毎回異なるテーマに
沿った所蔵品が展示されています。
今回は「アール・デコの貴重書」という事で、1920-1930年代の海外の
インテリア・美術雑誌(この邸宅の紹介もあります)、見本帳、博覧会
の各種資料や絵葉書、アール・デコ全盛期のショーウィンドウの写真や
壁紙見本帳
愛らしいアンドレ・エレの絵、ドビュッシー作曲の「おもちゃ箱」。
正面玄関のガラスレリーフや大客室のシャンデリアはルネ・ラリック作。
右上のエッチング・ガラスパネルはガラス工芸家のマックス・アングラン、
半円部分(タンパン)は鉄工芸家のレイモン・シュブの制作によるもの。
邸宅のシンボルでもある白磁のオブジェ(室内用噴水)は、アンリ・ラパン
がデザインし、国立セーブル製陶所が制作。上部の照明部分に施された香水
が照明の熱によって漂うことから「香水塔」と呼ばれています。室内装飾家
として有名なアンリ・ラパンは画家でもあり、国立美術学校時代に前回の
記事で取り上げたジャン=レオン・ジェロームに師事していたそうです。
美術館自体が美術品で、どちらを向いてもフォト・ジェニック!
部屋ごとに意匠が異なる金物装飾(ラジエーションレジスター)も見所の1つ。
といってもこの画像では暗くてよく見えませんが・・。(m--m)
・・次回に続きます。長くてスミマセン。
2022-05-28 12:23
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コメント(6)
素敵な場所の紹介ありがとうございます。
by JUNKO (2022-05-28 21:10)
>JUNKO様
都会にあるのに、緑が多くゆったりとしています。
隣はカワセミ観察もできる自然教育園です(^^)。
by うりくま (2022-05-29 13:59)
庭園美術館は好きで何度か行きました。
素敵な所ですよねえ。
衣装展など、雰囲気もぴったりで。
アールデコの貴重書もいいでしょうね。
邸内の撮影は以前したかしら…衣装展だと暗めでフラッシュNGだろうし、インテリアははっきり映らなかったかも?
カワセミ観察はしたことないです!?
by sana (2022-05-29 15:18)
>sana様
建物公開時は、カーテンを開けて外光を取り入れてい
ますが、それでもやはり室内はちょっと暗めですね。
衣装展はタイムスリップしたみたいで合いそう~。
自然教育園は、丁度カワセミ展をやっています。
暑さ寒さ、蚊、体力などの壁により、美術館の帰り
に横目で見つつもパスすることが多く・・(^^;)
子供の頃は、母に連れられて時々行っていたようです。
by うりくま (2022-05-29 15:49)
こんばんは。
かなり前に、一度だけ行きました。本当にすばらしい美術館ですね。
正面玄関のガラスレリーフは、記憶にくっきり残っています。ぜひまた訪れたい美術館です。もうそろそろ、東京へ行きたいと思っています。
by coco030705 (2022-05-29 21:28)
>coco030705様
ブログで取り上げるのも3回目ですが、上手く撮れ
ず、いつも似た様な画像を上げてしまいます。
本当はもっといい雰囲気ですよね・・。今度こそ、
コロナも収束するかも、と期待してしまいますね。
by うりくま (2022-05-30 20:35)