上野の森の建築巡り~その2 [アート]
第7波が来る前に、警戒しながら上野を再訪した時の記録です。。
上野駅公園口に繋がるコンコースの壁面と駅の外観の一部。いつの間
にかスッキリと綺麗になったのですね。(かなり前から?)
今回は駅に近い東京文化会館と国立西洋美術館に立ち寄りました。
(東京文化会館HPより、下の外観とホール画像をお借りしています。)
文化会館入口の黄金色の壁面装飾と、木洩れ日を思わせる床のタイル。
更に進むと、満天の星空にそびえる城壁・・みたいなホワイエ。
レストラン・フォレスティーユにもこの星空が続いているようです。
どちらも演奏を聴きに行ったのはずっと昔になりますが、大ホールの雲型
パーツはマリメッコを彷彿とさせ、小ホールは秘密の洞窟みたい・・等と
思った記憶があります(撮影は出来ないので画像を貼り付けました)。
東京京文化会館を設計した前川國男は、対面にある国立西洋美術館の基本
設計をしたル・コルビュジエの弟子で、美術館の実施設計を担った3人の内
の1人。文化会館の軒高を美術館に揃え、ガラス窓の縦桟の位置を美術館の
前庭の床の目地に合せるなど、師弟の建築が対を成し、響き合っています。
こちらが2022年4月にリニューアルオープンした国立西洋美術館。
美術館の本館と前庭を含む敷地全体が2016年に世界遺産に(ここを含め
世界7ヶ国に17あるコルビュジエの建築群が一括して)登録される際に
前庭の設計意図が一部喪われているとの指摘を受け、開館当初の姿に近づ
けるよう改装したとの事。モデュロール(人体の寸法を基にコルビュジエ
が考案した尺度)を用いた前庭のラインが明確になり、植栽の撤去や彫刻
の高さの変更等により、見晴らしの良い広場が再現されました。
不思議な構造の「19世紀ホール」の吹き抜け空間。巨大な柱と梁は木枠
にコンクリートを入れて作られたため、木目が浮き出ています。
中3階のギャラリーとスロープ。この先どうなっているのか好奇心に
駆られますが、残念ながら立入禁止です。 (下は普通に使える階段。)
静かで落ち着く中庭。建物と樹木のバランスが良いです。
散策はできませんが「カフェすいれん」からゆっくり眺めることが可能
ということで、また注文してしまったオムライスとアイスカフェオレ。
新館でコルビュジエの絵(大成建設コレクション)も展示されています。
・・・企画展・常設展の記事に続きます・・。
※リニューアルの詳細については下記をご覧下さい。
2022-07-10 03:26
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コメント(4)
コルビュジエの絵、たくさん展示されていましたよね!
こんなにいろいろ見たのは初めてだったので
面白かったです^^
by リュカ (2022-07-10 10:56)
新しい発見があると、行った甲斐があったと思い
ますよね。施主の要望や制約のある設計とは異な
り、自由に描く中で様々なアイディアや発想の源
になるものも得られたのかも?静物画なのに何だ
か楽しそうだし・・。(^^)シンプルだけど
自然を感じる建築にも通じるような気がしました。
by うりくま (2022-07-10 22:05)
こんばんは。
コルビュジエの絵が展示されているのですか!みたいなぁ~!
カフェすいれんは、以前に行きました。とても落ち着いたカフェで、食べ物もおいしかったです。
コロナがなければ、行くのですが……。行けないのが残念です。
by coco030705 (2022-07-10 23:59)
>coco030705様
9/19迄、大成建設のコレクション約30点が展示されて
いて、「人間と機械、感情と合理性、そして芸術と科学
の調和をめざした」「第二次マシン・エイジ(機械時代)
とも呼びうるもの」(リーフレットより抜粋)とのこと。
またコロナがあれなので、遠出して良いのか悩みますね。
「カフェすいれん」、窓際の席に座れたので、眺めを
堪能できました。忘れっぽいので、行った事をスマホで
撮って残そうと思って・・。(^^;)coco様お勧めの
美術館ランチにはまりそうです(予算内でですが)。
by うりくま (2022-07-12 00:20)