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軽井沢タリアセン・ 建築編 [風景・花・旅・アート]

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(軽井沢タリアセン・建築巡りの続きです)このミントグリーンの建物は
明治44年に軽井沢郵便局として建てられた「明治44年館」。情報交換の
場にもなっていたそうです。(1996年に移築・修復されました。)
20240617タリアセン野の花5.JPG
現在1階は講演会場やグッズ売り場、2階は軽井沢にゆかりの深い
画家「深沢紅子 野の花美術館」として公開されています。
20240617タリアセン野の花2.jpg20240617タリアセン野の花1」.jpg
2階は撮影不可ですが、深沢さんが挿画を担当された本や絵画、スケッチが並び、
アトリエも再現されています。繊細なぺんぺん草のスケッチにほっこりしました。
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こちらは昭和8年に建築家のアントニン・レーモンド自身の別荘兼アトリエとし
て建てられ移築された「夏の家」↑↓。建築史上に残る名建築と云われています。20240617タリアセンペイネ4.jpg
現在はフランスの画家・レイモン・ペイネの作品が展示される「ペイネ美術館」
となっていて、2階に行くには階段ではなく急勾配のスロープを上がるのですが、
ギシギシときしみます。崩壊したら大変なのでそ~っと歩きました(^^;)。
20240617タリアセンペイネ2.jpg20240617タリアセンペイネ3.jpg

更に中央ゲートを出た先にある「軽井沢高原文庫」へ。「入園+3館(野の花、
ペイネ、高原文庫)入館券」で内部も見学できます。(睡鳩荘企画展は別料金)
20240617タリアセン高原文庫.jpg
軽井沢にゆかりのある近現代の文学者約50人の原稿・書簡・著書2万点を所蔵・
展示している本館と、移転された別荘や碑などの屋外展示からなる資料館です。
堀辰夫や室生犀星はもちろん、福永武彦、遠藤周作、辻邦生、北杜夫など久々に
拝見するお名前も多数あり。富裕層~軽井沢~西欧の繋がりを感じました。
20240617タリアセン高原文庫2.jpg
左下の字は室生犀星の字で、右下は立原道造の自筆原稿を元にした詩碑。
どちらも丸みを帯びたちまちま系の可愛らしい文字で似ていますね。
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昭和8年に北軽井沢の法政大学村に建てられ移築された野上弥生子さんの山荘の
離れ。「鬼女山房」と自ら名付け、書斎兼茶室として使っておられたそうです。↓
20240617タリアセン野上弥生子1.jpg20240617タリアセン野上弥生子2.jpg
米国製公会宣教師P・A・スミスの別荘を堀辰雄氏が購入し、1941~1944年に夏
の別荘として使っていたという「1412番山荘」↓(平成20年に旧軽井沢から移築)
20240617タリアセン堀辰雄1.jpg
戦時中は住む家を失ったドイツ人女性が住んだこともあり、堀の没後は前述の
画家、深沢紅子・肖三夫妻が大切に住み続けられたそうです。家の中には暖炉
や室生犀星からもらったといわれる家具もありました。
20240617タリアセン堀辰雄2.jpg20240617タリアセン堀辰雄4.jpg
道路の向かい側には有島武郎の父・武が明治末期~大正初期に建てた別荘「浄月庵」
があります↓。三笠ホテル付近にあったこの別荘で武郎は1916年から毎夏を家族と
過ごす一方、1933年には編集者の女性と心中し、終焉の地となってしまいました。
20240617一房の葡萄6.jpg
内部は洋風で洒落ていて快適そうです。2階には武郎の足跡と共に心中
事件に関する記事も展示され、当時いかに衝撃的だったかが判ります。
20240617一房の葡萄5.jpg
1階部分は広々としたテラスもある喫茶店「一房の葡萄」として営業
をされていて、濃厚な葡萄ジュースがとても美味しかったです。
20240617一房の葡萄4.jpg
有島武郎の童話「一房の葡萄」をはじめ、軽井沢ゆかりの作家の本などが
並ぶ本棚や、芹沢光治良が愛用していたというピアノも置かれていました。
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目の前がバス停で、軽井沢駅行の急行バスを待つ間お世話になりました。
20240617一房の葡萄2.jpg
薔薇、レトロ建築、近現代文学と、好きなものが3拍子揃ったタリアセンに
つい長居をしてしまいましたが、もう1か所頑張って回ります。(つづく)

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コメント 6

coco030705

こんばんは。
とても美しい色の建物ですね。大阪からは、軽井沢は遠いのですが、二度ほど行きました。白糸の滝、アウトレット、有名なレロトなホテルなど、素敵な場所ですね。また行ってみたいです。
軽井沢高原文庫をめぐってみたいですね。
by coco030705 (2024-07-01 23:04) 

お名前(必須)

普通の家に冷房もない時代、著名な小説家たちは夏を軽井沢の別荘で過ごすという時代でしたね。福永武彦、懐かしい名前、レモン・ペイネも久しく名前をきかないし。。レイモンド設計の自邸、緑の中でアメリカの家の雰囲気。一昨年の夏は、うりくまさんのコースで箱根に行ったけれど、今年は、このコースで軽井沢にしようかしら。
by お名前(必須) (2024-07-01 23:39) 

ぼんぼちぼちぼち

ブルーの建物、素敵でやすね!
軽井沢らしい雰囲気でやすね!
by ぼんぼちぼちぼち (2024-07-02 19:30) 

うりくま

>coco030705様
こんばんは。こちらからは気軽に行きやすく人気があります。
旧軽井沢に比べると塩沢湖周辺は空いていますが、アクセス
が悪いので帰りの足がなくなる可能性もあり注意が必要です。
レンタカーやレンタサイクルは高額で返却時間が早いけれど
巡回バスは100円/回なので上手く回ればお得です(^^)。
タリアセンは文学・建築好きの方にはおすすめだと思います。

>お名前(必須)様
自家用車でしたら、ル・ヴァン美術館、現代美術館、近衛邸
等々も行きたかったのですが・・さすがに無理でした(笑)。
昔はもっと涼しかったのでしょうが、夏の家、高原文庫等は
冷房がなく蒸し暑いので、行かれるなら秋の方が良いかも?
建物も展示品も崩壊寸前で忘れ去られてしまいそうなもの
ばかりがひっそりと展示されています。寄付も兼ねて見学
して回りましたが、ほとんど貸し切り状態でした。

>ぼんぼちぼちぼち様
この色はこちらに移転した際に、建てられた当時の色を
再現したのだそうです。あまりの可愛らしさにたくさん
写真を撮ってしまいました。(載せたのはほんの一部。)
高原にこのような郵便局があったら目立つし、思わず立ち
寄りたくなりますね。
by うりくま (2024-07-04 23:25) 

sana

ミントグリーンの建物、なんて可愛いのでしょう。私も写真撮りまくりそうです!
レーモンド夏の家も、全然知りませんでしたが、とても素敵ですね。
建物は知らないのだけど、懐かしい名前が次々に‥ レイモン・ペイネ、辻邦夫。有島武郎も‥随分長い間思い浮かべなかったけれど。
当時の避暑地、文学者も集まっていたのですね。
今の暑さでは、冷房無しでは十分な避暑にはなりませんか^^;
by sana (2024-07-13 20:48) 

うりくま

>sana様
裏門?から入ってすぐの明治44年館、外観がとても可愛らしい
ですよね。1階以外は撮影不可でしたが、2階は薄暗くて屋根
裏部屋っぽかったです。(そういうのも好きです。)私もすっ
かり忘れていたペイネや文学作品などの展示品も、建物もどち
らもレトロで、タイムマシーンで過去に来たような感じも・・。
避暑地と言っても、この猛暑では冷房無しはきびしいですね。
by うりくま (2024-07-14 00:08) 

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