大聖堂 [本・映画・TV・音楽など]
(夕陽に映える民家の八重桜と菜の花を許可を頂いて撮影。)
30数年前、パリのノータルダム大聖堂の朝のミサを見学したことがありました。
暗い堂内で仰ぎ見た薔薇窓の美しさや、パイプオルガンの荘厳な音色を、朧気
ながら覚えています。
見守ってくれていた大聖堂の焼失・・。尖塔が崩れていく姿に世界中の人々が
ショックを受けたのではないでしょうか。とても悲しく胸が痛む出来事です。
それでも長い時間をかけて何度でも再建を目指し、時代に合わせた新しい
試みも加えていこうとする人間の逞しさに、微かな希望も感じています。
「大聖堂」と聞くと、ケン・フォレットの小説も思い出してしまいます。
こちらは中世イングランドを舞台に大聖堂の復活に関わる人々を描いた
大河ドラマですが、読みながら建築様式の変遷がわかるのが印象的でした。
登場人物の情熱や執念、劇的な展開に引込まれて上・中・下巻を一気読み
した20年程前には新潮文庫版だったものが、現在はソフトバンク文庫と
いう所から再版されているのですね(@@)。