飛鳥山 その1 [観光・グルメ・雑記]
ゴールデンウィークは全国各地のテーマパークが賑わったことと思いますが、
私も行きました!王子飛鳥山にある「渋沢翁のテーマパーク」へ・・(渋!)。
(追記:最初、西日暮里駅前と間違って書いていました。スミマセン王子駅です。)
駅の改札を出ると、イケメン&マスコットキャラになった渋沢栄一さんの特大
パネルが出迎えてくれます。大河ドラマと新札発行の影響もあるのでしょうね。
(パネルの下方に「渋沢翁のテーマパーク王子飛鳥山」と書かれています。)
飛鳥山は子供の頃たまに遊びに行った所ですが、当時あった展望タワーはとっく
に無くなり、今ではリニューアルした建物やピカピカの博物館が並んでいます。
今回は息子連れなので、その中の一部をごくササッと見学することにしました。
まずは焼失してしまった旧渋沢邸跡に建てられている、渋沢栄一資料館へ。
展示スペースがたくさんありすぎて、無料で回れる所だけ見学することに。
飛鳥山ギャラリー3F第2室では鍛金家で人間国宝の 奥山峰石作品展を鑑賞。
花器の製作行程や花のスケッチの展示もあり、優美な作品に目を奪われました。
純銀ワインカップ「桜」と純銀ぐい呑み「桜」
打込象嵌(うちこみぞうがん)壺「枝垂れ桜」 打込象嵌花器「春待-2」
※
ギャラリー3F・第1室では「大野五郎作品展」。北区岩淵町生まれの洋画家です。
大野氏の仲間・司修(!)の著書によると、当時の赤羽台周辺を若い芸術家が
集うパリのモンマルトルに倣って「赤羽モンマルトル」と呼んでいて、その
トップランナーが大野氏だったのだそうです。自分は赤羽台団地生まれですが
聞いたことがなかったので、近々この本で確認してみようと思います。
大野五郎「山あいの集落」1988年 「赤い土 内灘風景」1989年
※
1F特別展示室・ホワイエでは「ファッションプレートが映し出す近代」展が。
パネルの中央に赤いガウンを着て座り、記念撮影することもできます。
ファッションプレートとは18世紀末からヨーロッパ中心に作成・配布された
「ファッション情報」。北区出身の家政学研究者でファッションプレート収集
家・伊藤紀之氏のコレクションと、博物館所蔵品からなる華やかな展示でした。
G.ウェグネル「午後のタフタのプティ・ローブ」↑
G.バルビエ「黒のサテンと縁にダイヤをあしらったチュールの夜会用ローブ」1913年
mfn「鮮やかなブルーのトワルの庭着 黒いベルベットのベルト、トワルとベルベッ
トの帽子」1913年(右上)
飛鳥山博物館所蔵・高畠華宵「七転八起開運出世双六」1924年
講談倶楽部の付録だそうで、花形、開店、出産に富豪、煩悶、病気等々
人生の様々なステージが描かれている人生ゲームみたいなものでしょう
か。この双六で遊んで「大儲け」に止まってみたいものです(笑)。
・・と、興味深い展示がてんこもりでした。(次回は本丸へGO!)
2024-05-08 22:56
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コメント(2)
飛鳥山、私も小さい時、父に連れられて行ったのですが、数年前、行ったら、全く、趣が変わっていました。ここを読んでわかりました。昔は展望台があったんですよね。赤羽モンマルトル、っていうのがあったんですね。高畠華宵、知ってます。講談社少年少女文庫の挿絵を描いていました。西洋人形のような少女が美しいと言ったら、母が「高畠かしょうっていうのよ」母の時代に超人気だったそうです。
by TaekoLovesParis (2024-05-09 17:39)
>TaekoLovesParis 様
昔の飛鳥山のことをご存じの方がいて嬉しいです。
山の上に回転する展望台、その前に大きな噴水があっ
たような・・。子供にとっては妙にワクワクする場所
でした。今は親子連れで一年中賑わっているようです。
「赤羽モンマルトル」という本を読み始めましたが、
戦後の怪しい雰囲気の頃の話でした。団地が出来て様
変わりしたそうですが、その後も子供が行ってはいけ
ないと言われる所が結構あったような記憶があります。
高畠華宵もご存じなのですね。親世代の方が見たら、
懐かしい!と感激されるかもしれないですね。
by うりくま (2024-05-10 23:43)