バッタを倒しにアフリカへ [本・映画・TV・音楽など]
最近読んだ本。これはとても面白かったです!
「バッタを倒しにアフリカへ」前野ウルド浩太郎
研究対象のサバクトビバッタを観察するため、果敢(無謀?)にも
モーリタニアでのフィールドワークに挑んだ秋田出身のポスドク・
前野浩太郎さんの抱腹絶倒の奮闘記。バッタの生態や現地の人々の
知恵や習慣、研究者として生き残る大変さ等、知らないことだらけ
でした。子供の頃から「バッタに食べられたい」というのが夢で、
14年間ふれあい過ぎてバッタアレルギーになってしまったという
前野博士。かつて愛読した椎名誠の「怪しい探検隊シリーズ」を思
わせる様な、ユーモアたっぷりの軽いタッチで楽しませてくれます。
この本の印税が少しでも研究の足しになってくれれば幸いです。
※
※
渋沢栄一さんの功績の偉大さは言うまでもありませんが、女性を蔑視
せず、財閥も作らなかった所はポイント高し。こちらは失敗談も含め
講演会でのお話をまとめたものなので判り易く、経営者の方々がお好
きそうな本だなあと思いました。もっと若いときにに読んで芯になる
ものを意識していれば、人生違ったものになったかな?どちらかとい
うと私はご親戚の龍彦さんの方に共感を覚えるタイプです(^_^)。
※
「ライオンのおやつ」小川糸
風光明媚なホスピスを舞台に、人々との交流、家族との絆の再生、
穏やかながらも些細なことで心が揺れる最後の日々を、末期癌を
宣告された若い女性の目を通してファンタジックに描いています。
と冷静に書いていますが、涙だだもれになりながら読了しました。
※
久しぶりに映画も見ました。
「ヒア アフター」とは、「来世」のことだそうです。
三者三様の理由により死後の世界に囚われて、人生崖っぷち状態に
なっている元霊能者、臨死体験をした女性キャスター、双子の兄を
喪った少年。導かれるように英国のブックフェアで出会い、それぞ
れが現実と向き合えるようになっていく・・。
衝撃的な津波のシーンが冒頭にあり、偶然封切り中に東日本大震災
が起ってしまったため上映中止になり、その後、興行収入の一部が
寄付されたのだそうです。監督はクリント・イーストウッド。作り
手の真摯な姿勢と希望が感じられる良い作品でした。「ディケンズ
の家・見学ツアー」が登場するのにも興味を持ちました。(小学生
の時、お小遣いで初めて買った文庫本が星新一のショートショート
とディケンズの「クリスマスキャロル」でした。♫)
2021-06-16 20:17
nice!(36)
コメント(13)
ええええっ?
The Drowned WorldとThe Droughtは違うんですね。
知りませんでした。早速買わないと。
短編全集全5巻は全巻買いましたがまだ読んでいません。(爆)
by lequiche (2021-06-17 00:38)
> lequiche 様
あとがきによると、『燃える世界』は全15章だったのが、
『旱魃世界』では42章と細かく分割されている他、単語
の書き換えや加筆など、さまざまなレベルで改稿されて
いるそうです。私も最初は翻訳者が違うだけかと思った
のですが、「燃える世界」は現在手に入れるのが困難で
詳しい違いは検証できておりません。(m--m)
短編集全5巻、揃えられたのですね!1巻(時の声)だ
けでも買おうか迷い続けて数ヶ月になりますが(笑)、
また廃版にならない内に買った方が良いかなあ・・。
by うりくま (2021-06-17 01:39)
創元文庫を調べたらほとんど品切れなんですか。
これはよくないです。創元社に復刊のお便りを出そう!(笑)
それに短編全集は高いですね。
買うんだったら1巻と3巻でいいと思います。と断定。
3巻には「終着の浜辺」と「溺れた巨人」が入っていますから。
翻訳者の山田和子先生には以前、
何度かお会いしたことがありますが、
先生は私のことなど覚えていないでしょう。(^^)
by lequiche (2021-06-17 02:39)
ライオンのおやつ、号泣したのを思い出しました(笑)
旱魃世界、面白そうなのでチェックします♪
by リュカ (2021-06-17 15:26)
> lequiche 様
実は lequiche 様のオススメをお聞きしたかった
ので嬉しいデス!1&3巻、ポイントを貯めて買
おうと思います~♫(@^▽^@)
そういえば、バラッドと書いてしまいましたが、
表記をバラードに訂正しました(m--m)。
lequiche 様は翻訳に関わるお仕事をされていらっ
しゃるのでしょうか?読解レベルも読書量も違い
過ぎて恐れ多いですが、いろいろ教えてください!
by うりくま (2021-06-17 23:31)
>リュカ様
「ライオンのおやつ」、リュカ様も読まれたの
ですね。近々ドラマ化されるようです。
職場の若者が末期癌と診断されて療養中なので、
読みながら尚更泣けてきました。。
「旱魃世界」、つい「ソウバツ」と読みそうに
なります。(^Д^)。3月に出版されました。
by うりくま (2021-06-17 23:40)
いえいえいえいえ。そんなお仕事はしておりません。
私、英語は苦手です。(^^;)
吾妻ひでおの『不条理日記』に
「終着の浜辺」をおちょくったマンガがあります。
by lequiche (2021-06-18 02:09)
> lequiche 様
いや~、ただ者ではない方のご謙遜と受け止め
ました。「苦手」の次元が違うに違いない。。
バラードの短編をおちょくる漫画とはまた、
判る人にしか判らない世界ですね~(゚o゚;)。
吾妻ひでおさんの漫画は読んだことがないです。
「不条理日記」「失踪日記」、いつか読みたい
ですが、その前にまず3巻を購入しないと!
そういえば2作品の違いについては「旱魃世界」
の訳者あとがきに割と詳しく載っていたので、
ご参照ください(m--m)。
by うりくま (2021-06-19 01:31)
こんばんは。
「ライオンのおやつ」は映画になるのではないですか。ドラマだったかな。読んでみたいです。
「ヒア アフター」劇場で観ました。そのすぐ後で、あの大震災が来ました。津波シーンが生々しかったです。また再見したいですね。
by coco030705 (2021-06-22 00:42)
何度もお邪魔します。
「ヒア アフター」の記事書いていましたので、失礼ながら添付させていただきます。よかったらご覧くださいませ。
「ヒア アフター」
https://april2605.blog.ss-blog.jp/2011-02-21
by coco030705 (2021-06-22 00:49)
>coco030705様
「ライオンのおやつ」、ドラマではホスピスの
経営者を鈴木京香さんが演じられるようなので
そこは期待しています。
「ヒア アフター」の御記事を拝見して、そう
そう、そういう話だった!と思い出しました。
教えて頂き、有難うございます(m^^m)!
劇場で鑑賞された方も結構いらしたのですね。
波に呑まれる映像がリアルすぎて、3.11の時
にはさぞ驚かれたのではないでしょうか。
興味本位で近づいてきてショックを受けた女性
のその後が心配ですが、不幸につけこむような
悪人はおらず、心温まる結末に救われますね。
by うりくま (2021-06-23 01:00)
私も「ライオンのおやつ」を読みました。小川糸さんの「ツバキ文具店」の爽やかさが好きだったので、続編の「キラキラ」「食堂カタツムリ」もその流れで読みましたが、やはり、ツバキが一番でした。ライオンのおやつで、取り上げられたホスピス、その後の作品「とわの庭」も、背景が似ていますが、私はこちらの方が視野が広がる感じでした。
by TaekoLovesParis (2021-06-27 11:11)
> TaekoLovesParis 様
小川糸さんの作品をたくさん読んでいらっしゃる
のですね!ツバキ文具店は多部未華子さん主演の
ドラマで見て、いい雰囲気だなあと思いました。
本は家にありますがまだ読んでいなくて・・続編
がある事は知りませんでした。近いうちに読んで
みようと思います。(m^^m)
by うりくま (2021-06-27 12:04)