静嘉堂文庫美術館@丸の内 [アート]
創設130年を迎え、展示場所を世田谷から丸の内の明治生命館1Fに
移した静嘉堂文庫美術館。現在、開館記念展『響きあう名宝ー曜変・
琳派のかがやきー』が開催されています。(2022年10/1~12/18)
※前後期展示入れ替え期間の11/7~11/9と月曜は休館です。
今回は国宝7点を始め、約6500点に及ぶ東洋古美術品の中から
選りすぐりの茶道具・琳派作品・中国書画・陶磁器・刀剣等の
名宝を4つのテーマに分けて展示しているとのこと。
国宝 俵屋宗達 《源氏物語関屋澪標図屛風》江戸時代・寛永8年
(1631)[写真上:関屋図、写真下:澪標図]
国宝 《曜変天目 (稲葉天目)》南宋時代(12〜13世紀)
(上画像3点は美術館HPより。解説も一部引用しています。) ※
曜変天目茶碗を見るのは初めてだったので、宇宙空間のような色彩は勿論
その薄さにも驚きました。「李太白文集」「倭漢朗詠抄 太田切」「唐物
茄子茶入利休物相」、鈴木其一の「雨中桜花楓葉図」(←個人的に好み)
等の貴重な品々も至近距離でゆっくり鑑賞することができました。
昭和9年竣工の明治生命館の建物も重要文化財です。(意匠設計は東京
美術学校教授の岡田信一郎・捷五郎兄弟、構造設計は東京タワーも手掛
けた内藤多仲。)コリント式の列柱、アカンサスの葉飾りの柱頭など
古典主義様式の建造物は、レトロ建築好きにはたまりませんね♡
開館記念展は当日券を購入したため待ち時間が40分あり、その間に
館内見学(予約不要、無料)をさせて頂きました。
吹き抜けの営業室はお客様の迷惑にならぬよう2階回廊から見学します。
宮殿の様な壮麗さにテンションが上がりすぎて鼻血が出そう(お下品)。
健康診断が普及する前に作られたという健康相談室。さすが明治生命。
こちらは会議室ではなくて食堂です↓。(^^;)
エレベーターや私設郵便箱など見所いっぱいで、夢のようなひとときを
過ごさせて頂きました。公開していただいて、ありがとうございます。
※11月1日の20:00~BS日テレ「ぶらぶら美術・博物館」で
静嘉堂文庫美術館が取り上げられるようです。
2022-10-30 00:18
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コメント(9)
明治生命の建物の中を見られるなんて、
それは凄いですね。
お写真を見ているだけでワクワクします。
行ってみたいです。
by 青山実花 (2022-10-30 07:26)
あ!そうだ、移転したんでしたよね。
行こうと思って忘れてました。行ってきますっ!!
by リュカ (2022-10-30 10:24)
>青山実花様
明治生命館の見学は無料なので、機会がありましたら
是非!おすすめです。1Fはほけんショップとして営業
しているようですが、建物が美しすぎて自分は話に身
が入らないだろうなあと思います(^^)。
>リュカ様
世田谷の静嘉堂は遠くて行ったことがないのですが、
丸の内に移転して、行きやすくなりましたネ。お堀
端なので方向音痴の私でも大丈夫でした(^^)。
東博も行きたいけど、予約のハードルが高そうだなあ。
by うりくま (2022-10-30 16:49)
こんばんは。
すばらしい建物ですね。全体が美術品のような感じですよね。
陽変天目茶碗をお持ちなんですね。
大阪は藤田美術館にあります。でもいつもはお蔵入りで、1年のほんの短い期間しかみられません。また藤田美術館に観にいきたくなりました。なんともいえない魅力的なお茶碗ですね。
by coco030705 (2022-10-30 20:37)
>coco030705 様
こんばんは。
明治生命館は昭和の建築物では初の国の重要文化財
に指定されただけのことはあります。全景を撮り忘
れてしまったので、また行ってしまうかも・・。
藤田美術館の天目茶碗も見てみたいけれど、静嘉堂
と同じく常時鑑賞できるわけではないのですね。
引き込まれそうな不思議な魅力がありますよね。。
by うりくま (2022-10-31 20:52)
国宝の曜変天目茶碗は、ほんとに美しいですね♪
そんなに薄いのか〜 触るのはコワい(^_^;
明治生命館、あんまり知らなかったのですが、
こんなに素敵な建物なんですね♡ 行ってみたい(^.^)
by のらん (2022-11-05 10:49)
曜変天目茶碗は持ち主の岩崎彌之助さんも一度も使っ
たことがなかったのだそうです。よくプレパラートを
割っていた自分のようなガサツな者は近づいてはいけ
ないと思いました(^^;)。
個人的には建物を見に行くのが主目的でした。自由に
見て回れて無料なので、お時間がありましたら是非!
by うりくま (2022-11-06 00:11)
曜変天目はじかに見たいですね。
by JUNKO (2022-11-06 21:25)
>JUNKO様
明治生命館は東京駅から歩いて行けます。
器の中の宇宙は美しく、眼福でした。
by うりくま (2022-11-07 23:01)