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美女と野獣 [本・映画・TV・音楽など]

昨日TVで「美女と野獣」の実写版を見ました。山ちゃんと蒼井優さんの

ご結婚を祝したタイムリーな放映?(ではなくアラジンの公開記念です。)

ディズニーランドかと錯覚するような館に目まぐるしく動く華麗なCG、

冒険活劇のような作りは、いかにもアメリカ的娯楽作品の王道ですね。

この大ヒット映画をレンタルもせず、今回初めて見たのでした。
登場人物は最近のディズニー映画で顕著な、やたらと勇気があって情が深い
怖い物知らずの女性、サイコパスのような好戦的な男性と彼に煽動されて
暴徒化する愚かな民衆、インドアな草食男子、埃をかぶって鎮座するよりも
まだまだ活躍したい「3匹のおっさん」みたいな館の調度品達・・と現代的。
いっその事、性別も逆転した「獣女と美青年」にしたら更に今風でしょうか。
個人的にはスパイ映画並にハープシコードが鍵盤ミサイル攻撃をしたり、
カンフー映画のように燭台が回し蹴りをする所に受けてしまいました。
フランスの異類婚姻譚もアメリカに渡ると、このような「ハラハラドキドキ、
ロマンスも決闘もあってスカッとする勧善懲悪」になってしまうのかな。
(全てがそうではないし、家族で安心して見られる楽しさがありますが)。
吹き替えで山崎育三郎さんや島田歌穂さんの歌が聴けたのも嬉しかったです。
しかし、魔法が解けて明るい人間ばかり集まって舞踏会をする館よりも、
しゃべる調度品やむさくるしい野獣が住むシュールで薄暗い館の方が魅力的
に見えますが、やっぱり人間に戻らないとダメなのでしょうか( ・∀・)。
    ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※  ※
ファンタジー繋がりで、最近手に取った心に残る絵本もついでに記録。
百年の家 (講談社の翻訳絵本)

百年の家 (講談社の翻訳絵本)

  • 作者: J.パトリック・ルイス
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/03/11
  • メディア: 単行本
100年にわたり住人や時代の変遷を定点観測のように眺め続けた石造りの家。
絵画のような重厚さで、喜びや悲しみ、生活の変化を淡々と描いています。
満月をまって

満月をまって

  • 作者: メアリー・リン レイ
  • 出版社/メーカー: あすなろ書房
  • 発売日: 2000/09/25
  • メディア: 大型本
人里離れた山中で籠作りをする職人の親子。早く父のような一人前の職人に
なりたいと憧れていた少年は、自分たちの暮らしや仕事が街の人に蔑まれて
いることを知って深く傷つきますが、風の声に耳を傾けたりする中で次第に
誇りを取り戻していきます。
エミリー

エミリー

  • 作者: マイケル ビダード
  • 出版社/メーカー: ほるぷ出版
  • 発売日: 1993/09/20
  • メディア: 大型本
25年間家の外に出ず、変わり者と噂されていた女性、エミリー。彼女は
豊かで繊細な感性を持ち、美しい言葉を紡ぐことができる詩人でした。
ふとテネシー・ウイリアムズの「ガラスの動物園」のように、大切で
壊れやすいものを愛おしむ気持ちを思い出しました。
マグリットやエッシャーの流れを汲むような、美しい騙し絵の世界。
日常が非日常に変る不思議さが堪能できます。イラストに添えられた
文章は画家本人のもので、日本語訳は金原瑞人さんです。

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coco030705

私は、用事をしながらちょこちょこと観てましたが、途中で観なくなってしまいました。でもすごくよくできた映画だとは思いましたが。女の子もかわいいですよね。
お屋敷の中の家具や、ポットや、小物類が色々話したり、ダンス?をしたりするのが、面白かったです。
最後は大団円ですか?ディズニーの「おきまり」ですよね。やはり大人には面白みに欠けるところがありますね。

以前、フランス映画でレア・セドゥとヴァンサン・カッセル主演の「美女と野獣」を観て、その美術のすばらしさに感激しました。私の記事ですが、貼らせていただきますね。もしご興味がありましたら、ちょっとご覧になってくださいませ。

https://april2605.blog.so-net.ne.jp/2014-11-24



by coco030705 (2019-06-08 22:29) 

JUNKO

私も見ました。
by JUNKO (2019-06-08 22:46) 

ミィ

私もタイムリーって思いましたw
実写版は録画したけど、見るのはいつになるか・・・(^^;

絵本は、大人が見ても十分楽しめるものがたくさんありますよね^^
by ミィ (2019-06-08 23:04) 

うりくま

>coco030705 様
私は逆に途中から、仕事疲れでぼ~っとしながら
見て、肩の凝らない展開に引込まれました。
(その割には皮肉っぽい書き方でスミマセン。)
制作国や監督、俳優が異なる物を見比べると違い
がわかりますね。森や館の雰囲気、美術は重要だ
と思うので、ご紹介頂いたものを探してみます。

>JUNKO様
アニメーション、実写版とも、いつか見たいと
思いつつまだ見ていませんでした。美しい、
楽しい、ハッピーエンドの三拍子揃った映画
ですね。(と、今更持ち上げております。)

>ミィ様
ファミリーで楽しく見られる所はさすがディズニー
という感じで、娯楽作品としては充分面白いです。
ティム・バートン監督のアリスインワンダーランド
の雰囲気が好きだったので、ちょっと辛口になって
しまいました(m^^m)。ところで現在放映中の
「仮面同窓会」はご覧になっているでしょうか?
こわいですね。。(><)
by うりくま (2019-06-09 02:01) 

saia

私も2年前のちょうど劇場公開直後くらいの時期に飛行機の中で観ました!
ベルがいつ魔法を使うかと楽しみにしてましたが、ハーマイオニーではないので使えないのが残念でした。笑♪♪

by saia (2019-06-09 02:49) 

うりくま

>saia様
ベル役のエマ・ワトソンはベルのように美しく
賢い女優さんなのですね。ハリー・ポッターの
女の子だと知らずに見ていました。1作目しか
見ていなくて。。ベルは野獣に「恋の魔法」を
かけちゃったのでは?なんてね(キャーハズカシイ)!
by うりくま (2019-06-09 20:45) 

ミィ

「仮面同窓会」この時期からスタートという事で
一話を見逃してしまってショック!
二話からなので、拉致の様子とかがわからないのですが
子供時代のイタズラのシーンとか、胸糞悪いしゾっとしちゃいました。
グループで遊んでいて、一人悪い子が混じると
皆も引っ張られちゃうとか、他人事じゃないしほんと怖いです。
by ミィ (2019-06-10 07:54) 

うりくま

>ミィ様
再コメント頂き、有難うございます。
たまたま見て何だコレ?と思ったのですが
ググったら結末はあまり納得できない様な
イヤミスだったのですね(><)アララ。。
ああいうグループには関わりたくないし、
縁が切れないって怖すぎますね。

by うりくま (2019-06-11 00:12) 

sana

「美女と野獣」は好きな話で、楽しみにしていてテレビで見ました。こういう衣装がきれいそうな映画は以前はよく見に行きました。
ろうそく立てや家具が大活躍で、鍵盤飛ばすのも面白かったです。危険な男をフォローしていた友人にさりげなくゲイのお相手まで登場させていて、現代だなあ、と^^
わがままなお姉さん二人を出さずに端折ったのも、良かったかな。シンデレラだといないと変だけど、いつも3姉妹の上が意地悪というのも教育上よくないという配慮でしょうか。
王子様役が何故か「おじさま」俳優のことが多いんですが、今回は満足。ヴァンサン・カッセルでぎりぎりかな~あの話は割合年行ってから魔法にかけられる設定だったし^^
野獣の撮影はどうやったんだろうなあ‥と終わってからの謎^^
最後のシーンは明るすぎるぐらいでしたね。有名な俳優が勢揃いしたサービスシーンって感じ^^
ご紹介の本、面白そうです。ぼちぼち、探してみます。「エミリー」だけは読みましたが、とてもよかったですよね^^
by sana (2019-06-11 00:23) 

うりくま

>sana様
プリンセスもの?はドレスや館も主役の1つですね♪。
続けてオンエアされた「シンデレラ」もそうですが、
CGを美しい映像とコミカルな演出の両方に使っていて
主人公を現代でも通用するタイプの女性として描いて
いますね。(それに比べて男性はパッとしないのも今風
かも?)なるほど舞踏会はカーテンコール的サービス
映像かもしれませんね(^0^)。ステップファミリーが
多い現在、教育的配慮もあるかも。。継母がシンデレラに
辛くあたる理由が、自分が失ってしまった若さ美しさ、
純真さを持っているからというのも更年期あるあるだと
妙に納得しました(^Д^)。白雪姫もそうですね~。
大人になってから童話を読むと、幼少期には判らなかった
ことが判ったり、違う角度から味わえるのが面白くて最近
はまっています。ほぼ絵柄で選んでいますが、エミリーは
言葉もとても良かったですね。
by うりくま (2019-06-11 01:28) 

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