40年ぶりの英雄ポロネーズ [本・映画・TV・音楽など]
4月10日、上岡敏之さんのピアノリサイタルを聴く為に茅ヶ崎へ。
感染症対策に気を使いながら、2年3ヶ月ぶりに県境を越えました。
会場は茅ヶ崎市民文化会館。茅ヶ崎育ち、湘南高校出身の上岡さんに縁の
地です。館内には8CAFE+FLOWERというお花屋さんが経営するお洒落な
カフェもあります。(下記画像は茅ヶ崎市HPよりお借りしました。)
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上岡さんはドイツを拠点に活躍されている指揮者で、現在はコペンハーゲンフィル
首席指揮者、ザールブリュッケン音楽大学指揮科正教授を務めながら日欧を行き来
されているとのこと。ピアノの名手としても知られています。
曲目・演目
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ショパン:バラード 第1番 ト短調 op.23
スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第9番「黒ミサ」
ショパン:ノクターン ホ短調 op.72-1
ショパン:ポロネーズ第6番「英雄」変イ長調 op.53
ドビュッシー:ヒースの茂る荒れ地・花火(前奏曲集 第2巻より)
ドビュッシー:エレジー
ショパン:スケルツォ 第1番 op.20
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第8番「戦争ソナタ」~アンコール~
ヘンデル(ケンプ編曲): クラヴィーア組曲第1番より、メヌエットシューベルト: 楽興の時 第2番 Op. 94-2
バッハ:平均率クラヴィーア曲集第1巻 第1番より プレリュード
スクリャービン : 3つの小品より「アルバムの綴り」 Op.45-1(曲目リストはプログラム及び茅ヶ崎市民文化会館Twitterより引用)鎮魂や平和への祈りがこめられた盛沢山な選曲、上岡さんのピアノや楽曲への -
変わらぬ愛、ピアノに集中される姿に心を打たれた演奏会でした。
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かつての上岡さんの英雄ポロネーズは、蒸気機関車が爆走する様な力強さと煌
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びやかさがあったのですが、今回の演奏は英雄が過去を振り返り、人生を俯瞰
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している様な感じにも聞こえました。長い年月が過ぎ去ったのですね。
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上岡さんが東京藝術大学指揮科の学生さんだった頃、ピアノ演奏を聴く機会が何度かありました。中でも至近距離で聴いた「英雄ポロネーズ」に感激し、もう一度聴きたいと願い続けていたので、40年ぶりに夢が叶いました。※最近、YOUTUBEでかつての上岡さんに近い(打鍵の強さ、強弱のメリハリ等)
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と感じる演奏を見つけ、ヘビロテで聞いています。2005年ショパンコンクール
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の覇者、ラファゥ・ブレハッチのものでした。 (若さもあるかもしれません)
2022-04-16 03:52
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コメント(2)
音楽関係は、うといので・・・
戦争ソナタ、という曲があることも知りませんでした。。
いろんなところで、今回の戦争を悲しんで、
音楽で平和を祈っていらっしゃいますね(/_;)
by のらん (2022-04-16 11:41)
>のらん様
私も実はロック、ポップス中心でクラシックは詳しくない
のですが、戦争ソナタは第二次世界大戦中に相次いで作曲
されたピアノソナタの第6~8番の総称なのだそうです。
何故こんなことになってしまったのかとニュースを見る度
憂鬱になり、心が痛みます。
by うりくま (2022-04-16 19:33)