モロー展と旧新橋停車場 [アート]
パナソニック汐留美術館のギュスターヴ・モロー展に行きました。
モローは19世紀後半にフランスで活躍した象徴主義の画家。聖書や神話の登場人物
を幻想的に描いた作品で知られており、妖しく神秘的な「出現」は大好きな作品です。
無垢でありながら艶めかしい乙女、男性を破滅させるサロメや海獣セイレーン、宝石
の様な色彩の衣、思いを遂げるために牡牛や白鳥に姿を変えた神に心を許した女性の
優しい眼差し・・等々、女性に焦点をあてた耽美な世界に浸ってきました。
今回は母や恋人など、実生活で関わりの深かった女性との交流を示す手紙や素描、
「出現」の為の習作や線描のデッサン、「モロー美術館(右上)(母と暮らし、
制作に没頭した家を世界初の国立の個人美術館として開館)」の内部の様子も
写真や動画で見られました。モロー美術館、行けるものなら行ってみたいです。
ところでパナソニック汐留美術館は、場所がわからず過去何度か挫折して
今回初めて到達しました。着いてみれば迷いようがない直線コース・・( ̄∇ ̄)
JR新橋駅から歩いてくる途中、浅草花やしきのジェットコースター並に建物の
近くを通るゆりかもめに驚いたり(右上は1Fのパナソニックのショールーム)、
4Fにある美術館から「旧新橋停車場」が見下ろせるのにも感動(お登りさん)。
旧新橋停車場は、明治5年に開業した日本初の停車場の駅舎やプラット
ホームを遺構を保護しつつ再建し、博物館にもなっているのですね。
昭和11年には鉄道発祥の地の証・0哩(ゼロマイル)標識と3mの軌道が復元される
など、ここは鉄ちゃんの聖地なのでしょうか。何も知らずにオハズカシイ限りです。
左下正面にはビアダイニングの「ライオン」が入っていたので、お子様ランチの
大人版の様な?盛りだくさんのランチを頂いて身も心も満たされました(^^)。